令和5年6月定例議会
6月12日~7月3日までの期間で、令和5年6月定例議会が開催されました。
議案第1号から第23号、諮問第1号、陳情第1号から4号、発議案1号から14号まで。
議案第2号以降については、総括討論を行いました内容を記載いたします。
・庁用車調達事業は電気自動車導入整備事業債を活用し、2台のEV電気自動車の導入に関する経費が計上されました。上下水道部に引き続き、庁用車のEV化はゼロカーボンや災害時対応のためにも今後も計画的に導入していくことを求めます。
・平和施策事業に関して、令和元年度に初めて一般市民向けの使節団の報告会を予定していたものの、コロナの影響で中止となりました。平和都市宣言をしている佐倉市の多くの市民と平和について考える機会にもなりますので、ぜひ再度企画していただくことを要望します。
・高齢者キットの消防組合に対するアンケート調査によると、70%位の活用がなされているとの報告がありました。一方で医療情報の更新がなされてないことも委員会で明らかとなりました。せっかく活用の割合が高いので、高齢者キットの医療情報の更新についても対応いただくよう要望いたします。
・市内中小企業店舗キャッシュレス推進応援事業では、令和4年度に実施をした内容を基に以下の3点の改善がみられました。1つ目は、一人一回の上限額アップ。2つ目は、利用上限倍額の10,000円。3つ目は、圧倒的に利用状況が多かったペイペイ社に絞り、事務経費を削減し還元向上に努めたことであります。中小企業並びに利用者への周知徹底を行い良い事業結果となるよう求めます。
・WEラブ赤ちゃんプロジェクトの中に授乳やおむつ替えができる施設を赤ちゃんの駅に選定していくものがありますが、市内の公共施設ではいまだ40%の整備状況となっているベビーチェアを含め、まずは市の公共施設での整備を進めていくよう要望します。
・高校生等医療費助成事業は私も提案し続けた甲斐があり、市長公約の早速の実現となったことを大変評価しております。一方、夜間診療に関しては選定療養費が発生することになります。これは佐倉市小児初期急病診療所の診療時間短縮にともなう保険外費用が発生する事案と同様です。11月議会で選定療養費に関する情報提供がなかったこともあり、子ども医療費助成に関しては、選定療養費に関して償還払いの補助を求めます。
・今回のような遊具の新設の際には、インクルーシブ遊具に置き換えていく事を要望します。
議案第8号の審議会設置条例につきましては、公共施設のマネジメントに関する知見を有する方々にお集まりいただけるようご尽力いただき、建設的な議論ができることを期待しております。また佐倉市公共施設再配置方針も、業者任せではなく、審議会の議論を踏まえ、先進事例となり得る方針策定を求めます。
請願3号「日本政府に核兵器禁止条約への参加・調印・批准を求める意見書」につきましては、広島ビジョンについて、文章内に「核抑止論は、いざという時は核兵器を使用し、広島・長崎のような非人道的惨禍を引き起こすことをためらわない議論」と書かれていますが、私たちは核兵器のない世界の実現に向けて「核抑止の現実を踏まえつつ、核軍縮・不拡散をめざす姿勢を示した」と考えています。そのためこの内容の請願には反対致します。
請願4号「常任委員会等のインターネットによるライブ中継及び録画中継の配信を求める請願」につては、要旨(ようし)においては賛成致します。しかしながら、提案理由にある平成28年6月定例会以降の8年間、調査研究の審議内容について一切確認できません。とあります。紹介議員がいるわけですから、事実確認をしっかりして頂き請願者への説明も必要であると考えます。そして、本定例会から本格的にタブレット端末が導入され議会のペーパーレス化、ICT化が進み始めました。ハード面での体制はある程度整っているものの、運用方法・中継方法・決めごと等多くの課題があるのも現状です。しっかりと規則やルールを整える必要があります。更に、議長より議会改革推進委員会へオンライン委員会の実施方法について検討項目として諮問されている状況です。各常任委員会では委員の発言が制限されることが少ないため、議案とは関係のない質問事項が散見されることから、先ずは予算決算特別委員会などのルールがある委員会の下で、中継が可能かどうかを含め、オンライン委員会の体制整備の中で議論を進めていくべきと考えます。